kansetsu_to_ukai
肉体化された匂いは、母親が作ってくれた鯖(さば)缶のカレーや月山からの雪解け水で煮た「芋こ汁」、「だし」、「からかい」(干しエイの煮付け)等の味といっしょに幾度もかいできたはずなのだが、まるでたった一度しかなかったことのように、封印された大切な記憶の蓋(ふた)を開ける。
肉体化された匂いは、母親が作ってくれた鯖(さば)缶のカレーや月山からの雪解け水で煮た「芋こ汁」、「だし」、「からかい」(干しエイの煮付け)等の味といっしょに幾度もかいできたはずなのだが、まるでたった一度しかなかったことのように、封印された大切な記憶の蓋(ふた)を開ける。