shomu_nobori
明治は日露戦争開戦の1904年に出版された第1作「露国文豪ゴーゴリ」やゴーリキーの「どん底」などの翻訳本を並べ、大正はロシアの童話集、当時はまだ新進作家だったチェーホフらの翻訳本、ドストエフスキー選集の原書などを展示している。円熟期を迎え、日本芸術院賞も受けた昭和では、戦争に敗れて奄美群島が米軍施政下にあった1949年に出版された大奄美史の初版本を展示。昇は同書で「わが奄美同胞」と記し「圧迫された過去の悲惨な思い出から島民を解放し、明るい希望の生活に向け直したい一心だ」と熱い思いをつづっている。