80_sai
80年に原爆展のため渡米。原爆を投下した爆撃機エノラ・ゲイの機長だったポール・チベッツ氏と面会し、その後は文通を続けた。「憎しみで憎しみを消すことはできない。憎しみを乗り越えてこそ平和が来る」を信条に対話を重んじた。若い世代の被爆体験継承活動や平和運動に共鳴し、自らすすんで輪に加わった。2008年には主要国(G8)下院議長会議(議長サミット)の参加議長たちに被爆体験を証言し、同年の谷本清平和賞を受けた。10年8月6日、国連事務総長として初めて平和記念式典に参列した潘基文(バンキムン)氏に体験を語った。一昨年に腰を痛めて以来、入退院を繰り返しながら車いすで証言活動を続けた。今年4月から心筋梗塞で入院していた。